エンジンから伝わる振動、波浪による動揺又それによるねじれ・歪み。船体は常に動いております。タンクも貨物の温度、圧力により収縮、膨張を繰返します。又、タンク内の流動液面は船体の動揺と伴にスロッシングを発生させ、内部の配管・機器等に繰り返し衝撃荷重を与えます。「海のタンク」は陸上に設置されるタンクとは比較にならない苛酷な条件に耐えねばなりません。
常に動揺する船体と、収縮・膨張を繰り返すタンク、タンクとその内部構造物、荷役プラントのパイプ類、これらをしっかり固定したいところですが、強度を増しただけの剛構造ではかえって損傷を与える結果となります。如何に剛と柔を組み合わせるか、そして全体として柔構造を実現するか。ここに私達が長年培ったノウハウが隠されています。
1380m³ 保冷式液化
アンモニアガスキャリアー
1,450m³ LPGキャリアー
3,500m³ LPG/VCM
キャリアー
5,000m³ LPGキャリアー
9,500m³ LPG/VCMキャリアー
11,000m³ LPGキャリアー
危険物を運ぶものであるだけに、常に整備された船であるべきです。
そのためにタンクプラントは、細部に至るまで点検しやすい構造でなければと私達は考えてまいりました。例えば腐食に対して、プラントの各パートは乗組員の皆さんで簡単に手入れができる構造であるかどうか、又点検ステージは充分なスペースが確保されているかどうか。お客様の立場になりきって発想する細かい心遣いはここからうまれてまいりました。
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